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さあ、釣り開始だぜぃ!

初日の早朝、わたしたちがパームツリーラグーンに到着した時には既にぶっ込み竿がこうしてセッティングされていて、餌である鶏の肉塊やら糠団子やらが池の中へぶっ込んであった。まるで物干し竿のように大げさなSHIMANOの古いぶっ込み竿に、でっかいリールがついて、ぶっといラインが巻いてあり、センサー付き台座に載っかってる。

釣り堀には専属のガイドが常駐していて、釣り客が来ると至れり尽せりですべてやってくれるらしい。手取り足取り教えてくれるわけではなく、全部やってくれてしまうのです。

こうして餌つけて糸を垂らしていると当然魚が掛かるでしょう?するとガイドがよっこらせっ...とやって来て、おりゃ!っとフッキングをしてくれる。そんで、はい、どーぞ。とお客に竿を渡すのです。あとはお客がファイトして、寄ってきたらネットで掬ってもらって写真を撮る。ガイドに魚をリリースしてもらう。

1から9くらいまで殆ど全部をやってもらって、残りの10の部分をお客が釣る。どうぞファイトを楽しんで!面倒な部分はすべてやってあげるから!…ていう、ザ・殿様フィッシングなんだね。

それ楽しいのか?って思うけど、それだから竿も持たない観光客が気軽に来れるし、旅行の途中で誰でも出来るアクティビティとして確立されているみたい。なるほど。

でもね、悪いけどあたしら骨の髄まで釣り人なんだ、全部ガイドに任せてのんびりビールを呑みながらあたりを待つ…なんてまっぴらごめんなのさ(ビールは飲むけど)。わたしに至っちゃぶっ込みはアワセをかます瞬間が一番の快感 だと思ってるしね。ここの釣りはショートケーキ食べようとした瞬間イチゴ食われたみたいなもんだ。わたしはイチゴが一番の楽しみなのに。

だから着くなりさっさと自分達で用意したタックルの準備をして釣りを始める。こうしてガイドが草食系のナマズや鯉を狙う糠団子のぶっ込み釣り担当(ヒットしたら我々がファイトする)、我々は各々の竿で鶏肉や鯖を餌に肉食系の魚を狙うぶっ込み釣り、という構図だ。ちなみにこのポンドはルアー禁止なので基本はぶっ込み釣りのみ。

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パームツリーラグーンの小屋。真ん中に写っているのはシゲさん。

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TULALAのクラーケン76スピニングに、バイオマスター5000XGを装着。ラインはPE4号にリーダー80lb、針に鯖のぶつ切りをつけて投げる。ものすごくシンプル。

糸を垂らして5分足らずでいきなりゴンッとあたり、直後ギギギギギィーーとドラグが出て竿がグゥンと絞り込まれた!!あまりの早さに戸惑いが隠せずオロオロしながら必死こいてファイトすると、案外すぐに魚は浮いてきた。

なんとぉぉ!!
口裂けアッツーじゃないの!!
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ワラゴ・アッツー、タイではプラー・カーオと呼ぶらしい。(耳で聴くと「パッカーォ」に聞こえる。タイ語は発音がめっちゃ難しい。)

てゆうかこんなに簡単に釣れていいの?あのアッツーでしょ???(笑)まだ何が何だか解らんけどとりあえずこみ上げる笑いが我慢できない。ふふ....ハハハハハ

このポンドではヒットするとネットを持ったガイドがそそくさやってきてランディングしてくれる。魚を置く為のクッションマットが各所に敷いてあって、そこで写真を撮ってくれる。その間も常に池の水を汲んでは掛け続ける。手際よくサッサッと事を済ますと素早く蘇生させながらリリースする。どうやら魚を傷つけない、弱らせない為の教育が徹底されているみたい。

この日も実は他の釣り客に対して「いつまで写真撮ってんだこのくそボケが!」的な事をオーナーが怒鳴っているところを目撃した。そしてガイドはこっぴどく叱られていた。ファッキューファッキュー連呼してたけど大丈夫なんかあれ(笑)魚たちへの愛護心なのか、商売道具だからなのかはわからないけれど...。前者だったらいいのにと密かに願うよ。(多分後者だろうけど。爆)

さて、幸先よく一匹ゲットして気を良くしたわたし、餌を付け直して再び狙います。と、またしても間もなくヒット!!上がってきたのは…

ぬおおおお!!でっかいナイフフィッシュじゃん!!
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この流線型ヘッド……たまらんっ!!!!

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インディアンナイフフィッシュ、タイ名だとプラー・クラウ

尾びれに点々が付いているのがスポッテッドナイフフィッシュ。これはついていない種。
いつか釣ってみたいと夢見た魚がどんどん釣れる。簡単に。こんなんでいいの???ハハハハハ....
何だか複雑な心境だけど笑いは止まらない。どうやらこういうもんらしい。これが釣り堀の醍醐味か?よし!とにかく釣れるだけ釣ってやる!!

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レッドテールキャットフィッシュ

同サイズでナマズ選手権をやったら絶対優勝するでしょ!って思うくらいアホほどパワフルで乱暴なアマゾンの暴れん坊!南米に行ってネイティブを釣ってみたい魚種のうちのひとつ。右にいったり左にいったり寄ったかと思えばスタート地点まで走られて(汗)ファイトタイムは一番長かったんじゃないかな?(メコンを除いて)

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プラー・テポー

ペスちゃんが今回どうしても釣りたいと言ってたテポー。その話を聞いた直後にわたしが釣ってしまって「それわしの魚やしー(´Д`)」と怒られた。テポーは鯖より鶏のほうがいいらしいと聞き、それならばと鶏の肉塊に変えてすぐの出来事だった。やってみるもんだな。

実はこの写真、胸びれを掴んでいる手のひらにヒレの棘(というかもはや骨)がぐっさり刺さっているんです。テポーのヒレは物凄く鋭くて、気をつけな~と言われて注意していたにもかかわらず、暴れた瞬間手にぐっさり。(親指の付け根。未だに痕が残ってるよ。)涙が出るほど痛いけどとりあえず写真撮ってくれ~と言って、リリースした後に手のひらからはボタボタと流血が.....何かの菌に感染するのいけないしとりあ えず中断して消毒、応急手当をしてもらいました。グローブしときゃよかった…トホホ。(してても刺さるけど。)

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ジュリアンゴールデンプリンスカープ、タイ名プラー・イソックタイ

なんて大げさな名前なんだ。これは糠団子に食ってくる鯉科の子なので、例の殿様フィッシングでわたしが釣り上げたもの。今回釣った魚たちは運良くほとんど魚種が被らなくて、効率良く魚種を稼げたんだけど、このジュリアンは2回釣った。3回だったかな?鮮やかな黄色いボディーにルビー色の瞳が確かにゴージャスな魚だったわ。

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タンバッキー!ブラックコロソマ!タイ名だとプラー・パクー

ピラニアみたいなラグビーボールのようなツートンボディ。ファイトは瞬発力があって攻撃的で、とにかくすんごい速いの!!こいつが掛かった時、わたしは竿を股に挟みながらウトウト昼寝をしていてね、ベールを返していてもあたりが解るように指でラインをつまみながら....もう本当に眠くてマジで爆睡モードに入る数秒前…

ピンッ!と手元に閃光が走ったの!瞬間、バッと身体を起こして臨戦態勢、フッキングするタイミングをはかる。……が、

…来ない。反応が無くなった?怪しいと気づかれたのかな……半分諦めモードになりつつ目を見張ること数十秒沈黙が続いた、次の瞬間、唐突にシュルルルルルーっとラインが走った!!ベールを戻し十分に糸ふけを巻きとってから渾身の力で、そいやっ!!とふんぞり返ると、振り上げた幅の分今度は前にゴゴゴゴッと竿が持ってかれた!すごいパワーだ!

何とかこっちに分があった。
そのくらい強かったこいつは強烈に印象に残っているし、大好きな魚になった。いつかこいつも南米で野生のもっとすんごいのを釣ってみたいと思ってる。


ペスちゃんも羨ましい魚をいろいろ釣ってましたのでここに載せましょう。
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テッポウウオ!しかもでかい!(笑)

水面に引き波を立てながらふよふよ漂うテッポウさん。試行錯誤の結果、トンボを捕まえて餌にして釣ってた。わたしも釣りたいよこの子~

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めっちゃ羨ましい!ジャイアントグラミー

わたしは今、野生のこの子を釣りにボルネオ島に行こうと目論んでます。通称赤だるま…マジで釣りたいっす!

こうして見るとペスちゃんとも釣った魚ほとんど被ってなくて凄いねー。二人で何魚種釣ったんだろう?

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そしてペスちゃんがこのエイと格闘しているその時、わたしにはとんでもない事が起きるのです。



次回、ついに〝ヤツ〟と対峙する時が....!!!!